退職に伴って、退職願や退職届、辞表のいずれかを提出します。
初めて退職する方はもちろんのこと、退職を一度経験した方も、改めてまた書くとなると、少し戸惑いますよね。
そもそも辞める時に、退職願や退職届、辞表とはよく聞きますが、実際自分がどれを提出したら良いか分かりますか?
実は、退職願と退職届、辞表を出す場面は、それぞれ異なります。
今回は、退職願、退職届、辞表のそれぞれの意味と書き方の見本をご紹介します。
- これから退職しようと考えている方
- 退職願、退職届の書き方を知りたい方
- 転職が決まった方
退職願と退職届、辞表の違い
退職願と退職届、辞表は、全て会社を辞めるときに提出する書類ですが、それぞれ出す場面や立場が異なります。
間違えて提出してしまい、恥をかきながらもう一度書き直すより、作成前にしっかりそれぞれの意味を確認して作成していきましょう。
退職願
退職願は、病院や施設などに退職を「願い出る」際に提出する書類です。
つまり、病院や施設に退職の意向を示し、合意を得る書類になります。
そのため、退職願を提出した後、会社から承諾されて、はじめて正式に退職が決定します。
病院や施設の合意前なら撤回することができます。
退職願の書類を提出しても良いですが、口頭にて直属の上司に伝えても良い場合が多いです。
そのため、上司に退職の意向を伝えた際に、退職願が必要かどうか相談すると良いでしょう。
私は、過去3回の退職時、退職願は提出せず、口頭にて上司への報告のみで終えています。
退職届
退職届は、退職が病院や施設に承諾された後に「退職を届け出る」書類です。
そのため、退職することが決まってから、退職日をしっかりと明記して提出するようにしましょう。
退職届は、撤回することができないので、提出時は十分注意しましょう。
職場によっては、退職届の書式が決まっていることがあるので、作成前に上司に一度相談してみましょう。
辞表
辞表は、病院長や施設長、事務長など役員といった病院や施設を経営する立場の人が退職する際に提出する書類です。
また、公務員も病院などを退職する際には、辞表を提出します。
そのため、ほとんど方は、辞表を提出することはありません。
退職届と辞表は、混合しやすいので、使い方に注意しましょう。
退職願、退職届の書き方
退職願、退職届は、一般的に手書きで作成します。
間違えると描き直しになるため、見本をよく見て作成しましょう。
また、縦書きと横書きについては、特に決まりはありませんが、縦書きの方がフォーマルと言えるでしょう。
退職願の書き方
①表題
「退職願」と先頭の行の中程に記載します。
②書き出し
本文の書き出しは、表題から1行空けて、行末より「私事」や「私儀」から書き始めます。
③本文
次の行から「このたび、一身上の都合により、」と書きます。
④退職日
次の行に退職したい期日を年月日を記載し、
「令和〇年〇〇月〇〇日をもって退職いたしたく、改行↓
ここにお願い申し上げます。」と書きます。
⑤提出日
1行あけて、提出日を記載します。
書いた日ではないので、注意です。
⑥所属・自分の名前
⑦押印
名前の下に印鑑で押しましょう。
シャチハタは厳禁です。
⑧会社の正式名称
⑨宛名
病院長や施設長が基本です。
宛名には「殿」をつけます。
退職届の書き方
①表題
「退職届」と先頭の行の中程に記載します。
②書き出し
本文の書き出しは、表題から1行空けて、行末より「私事」や「私儀」から書き始めます。
③本文
次の行から「このたび、一身上の都合により、」と書きます。
④退職日
次の行に退職したい期日を年月日を記載し、
「令和〇年〇月〇日をもって退職いたします。」と書きます。
⑤提出日
1行あけて、提出日を記載します。
書いた日ではないので、注意です。
⑥所属・自分の名前
⑦押印
名前の下に印鑑で押しましょう。
シャチハタは厳禁です。
⑧会社の正式名称
⑨宛名
病院長や施設長が基本です。
宛名には「殿」をつけます。
封筒の書き方と入れ方
封筒は、白無地の封筒を使い、必ず退職願や退職届が三つ折りにして入るサイズを用意します。
封筒の書き方
①封筒の表面の中央に「退職願」もしくは「退職届」と記載します。
②裏面には、左下に所属部署と自分の名前を記入します。
表面も裏面も必ず縦書きで記載しましょう。
書く用具は、黒のインクのものを選びます。
よくドラマなどでは、筆を持ちられている場面を見かけますが、ボールペンでも十分でしょう。
できたら、見やすいよう太めのボールペンをおすすめします。
退職願や退職届の封筒への入れ方
退職願や退職届は、三つ折りをします。
①記載面を表、書き出しが奥になるようにして置きます。
②先に手前から1/3を折り上げます。
③次に上から1/3を折り、②の折り目に重ねます。
④封筒の裏面(名前を書いた面)を表に置き、左側より入れていきます。
⑤封をして完成です。
まとめ
退職願と退職届、辞表には、提出する意味が異なるので、十分注意しましょう。
退職願 | 退職したい旨を申し出る書類 |
退職届 | 退職することを公言する書類 |
辞表 | 病院長や施設長、役員、公務員が辞める際に、申し出る書類 |
退職願、退職届、封筒の書き方、封筒への入れ方の見本をぜひ参考にしてくださいね。
ちょっと緊張しますが、頑張って作成してみてくださいね。
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