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ひまわり
2児の母、作業療法士、保育士、FP3級、
2006年に作業療法士の国家試験に合格。
さまざまな分野を経験。
先輩に無視されたり、その職場の不明ルールに作業療法士という職業に愕然とする。
一度作業療法士から退いたものの、やっぱり作業療法士の仕事は魅力がある!作業療法士の仕事に復職する。
正社員、時短、非常勤など、さまざまな勤務形態を経験。
自分に合った職場や働き方で、my QOLを高めて行きましょう!

【作業療法士の介護分野】給料高めの介護分野は実践的でやる気倍増 

現代は、病院での入院期間が減少し、施設や在宅で生活することが基本となってきていますよね。

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そのため、施設や在宅でのリハビリの需要が高まってきています。

需要が高いせいか、私が就活時に調べた限り、施設や在宅などの介護系の職場の方が、病院よりも給料が高いです。

また、実際に在宅で生活している方をリハビリする方が、実践的に動作練習がしやすく、生活改善に繋がりやすく、やりがいがあると私は感じます。

私は、医療系(病院)から介護系(通所リハビリテーション、訪問看護ステーション)に転職しました。

給与は、病院時代と比べるとはるかに上がり、仕事内容も働きがいがある内容に、満足しています。

また、病院勤務時より、休みの都合がつきやすく、働きやすい印象です。

そこで、今回は介護施設や在宅での作業療法士の仕事についてお伝えします。

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少しでも介護系の職場に興味がある方は、ぜひ読んで参考にしてくださいね。

では、さっそく介護施設やサービスがどんな仕事内容か見ていきましょう。

この記事は、こんな方におすすめ
  • 転職を考えている方
  • 介護保険分野が気になっている方
  • 働きやすい職場を探している方
目次

介護施設や在宅サービス

介護施設や在宅サービスでの作業療法は、病院時よりさらに生活に密着し、生活動作練習から住環境の整備、他職種や家族との連携などを大切にしていきます

また、病院より入居者や利用者との距離が近いため、症状や障害のみではなく、本人の性格や気質なども含めその人自身を評価し、しっかりと考慮した上で作業療法を提供できるという面があります。

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病院より長い期間関わることが多いため、じっくりと経過を見ることができるというメリットもあります。

介護施設

介護施設では、体調を管理する医師や看護師、生活を支える介護士との連携が大切となります。

また、施設での作業療法は、対象人数が多いため、多くの症例を見ることができるでしょう

在宅復帰を目指す介護老人保健施設は、作業療法士の技量が活かせる職場

介護老人保険施設
  • 在宅復帰のためのリハビリという明確な目標がある
  • 環境整備や福祉用具の選定など、家屋調査に関わることができる
  • 病院退院後に入所することが多く、入所者に病院と同じ時間や内容のリハビリを希望されることが多い。
  • 他職種とのコミュニケーションが必須
  • デイケアが併設されていることが多く、デイケアと兼務することが多い
  • 入所者1人当たりに関わる時間が短い(だいたい1人に対し20分程度)

介護老人保健施設は、基本的に在宅復帰が一番の目標となります。

そのため、生活動作の練習のみではなく、自宅での家屋調査などを実施し、環境調整や福祉用具などの利用を含めて、あらゆる視点で自宅復帰を目指します。

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そのため、作業療法士の技量を試すことができ、とても働きがいがある仕事だと思います。

また、入所者1人当たりに関わる時間が短い分、多くの症例を対応することができます。

対応時間が短い分、生活の中にリハビリの内容を組み込むことが多く、介護士や看護師との連携やコミュニケーションが重要となります。

病院退院直後に入所されることが多いため、病院での集中的なリハビリと同等のものを希望される方がいるため、説明に苦労するという場合も多いです。

また、多くの介護老人保健施設では、デイケアが併設されており、兼務することが多いです。

そのため、介護老人保健施設へ入所時にリハビリし、無事に自宅へ退所したのち、自宅からデイケアに通うという利用者もおり、長期的スパンでリハビリの経過を見ることができるというケースも多いです

他職種と連携する特別養護老人ホームは、自分のペースで働けることが多い

特別養護老人ホーム
  • 要介護3以上、65歳以上が入所条件となるため、症状の重い入所者が多い
  • 介護度が高く、医療的なケアを要する入所者でも積極的なリハビリをすることができる
  • 終の住処として過ごす入所者が多い一方で、自宅への退所を夢見ている方がいる
  • 入所期間が長いため、長い付き合いになる方が多い
  • 作業療法士の配置は、絶対条件ではなく、機能訓練指導員の配置が必須であるため、施設によっては、リハビリ職員以外の方にフォローをしてもらうことがある
  • 基本的に作業療法士や理学療法士の在籍数は少なく、1人職場も珍しくない

特別養護老人ホームの入所条件(要介護3以上、65歳以上)があるため、基本的に生活上介護を要する入所者が大半です。

その為、医療的なケアが必要な入所者も多く、看護師や介護士の配置人数も多いです。

施設の配置基準として、理学療法士や作業療法士の在籍は必須条件ではなく、機能訓練指導員(1人以上)の設置が条件であるため、もし休みが必要な場合、看護師や介護士に代行を頼めるというのもメリットの1つです。

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施設基準を満たすため、絶対休むことのできないという職場ではないため、ホッとしますよね。

私が以前勤めていた特別養護老人ホームでは、病院との兼務であっため、週の3日半日を特別養護老人ホームで勤務していました。

そのため、基本的に作業療法士が運動メニューを作成し、運動自体は看護師や介護士が生活の中で行ってもらうような状況でした。

そのため、わかりやすい運動メニューや生活動作練習を紙面に作成してお渡ししていました。

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書類業務が多いと感じる一方で、一人で行動できるという自由さを感じました!

マイペースに働きたい方には、合っている職場だと思います。

また、終の住処として過ごす方が多く、入所期間が長くなるため、長いお付き合いになる方が多い一方で、自宅退院を夢見ている方もおり、リハビリでの回復状況や家族の受け入れ状況などにより、まれに自宅への退所に繋げられるケースもあります。

在宅サービス

在宅サービスでは、家の状況や本人の性格、家族とのコミュニケーションが大切となってきます。

生活に密着したリハビリができるので、より実践的な運動が実施できます。

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実際の生活が見える分、練習しやすい良さがあります!

多職種との連携が大切なデイケアやデイサービスは、意外に休みやすい

  • 基本的に在宅から通ってきている方がほとんどであるため、実際の困りごとに対し、自宅での生活を想定してアプローチすることができる
  • 個別リハビリと集団リハビリを実施するものの、病院退院直後の利用者は個別リハビリの延長の希望が多く納得して頂くには時間を要す
  • ケアマネージャーが作成したプランに基づいて、リハビリの計画を立て運動などを実施する
  • 利用形態はさまざまあり、短時間利用や入浴の有無、性格などから過ごし方を検討する必要がある
  • 1日のスケジュールや来所人数があらかじめ決まっているため、職員の急な休みにも対応できるようリハビリスタッフ内で情報共有しておくことが大切
  • 職場によっては、送迎に関わることもある

デイサービスやデイケアでは、在宅で生活している方がほとんどであるため、実際の生活の困りごとに対し、デイサービスやデイケアにて模擬的に練習することができます。

また、職場によっては送迎に関わることもできるため、送迎の際に実際の住環境を拝見して、リハビリを実施することができます。

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送迎時の会話で距離が縮まることも!

施設同様、病院での集中的な個別リハビリを求められることも多く、納得して頂くために説明を重ねることもあります。

また、デイサービスやデイケアでの利用形態は、

  • 短時間や長時間利用
  • 入浴の有無
  • 昼食の有無
  • 昼寝の有無 など

さまざまあり、性格などから集団での活動や個別での自主トレなど、考慮してリハビリの内容やスケジュールを考える必要があり、他職種との連携が重要となります。

1日のスケジュールや来所人数もあらかじめ決まっており、利用者都合ではない限り、予定が変更されないため、職員の急な休みやトラブルなどによる他利用者の時間が押してしまった時など、他のリハビリスタッフが対応できるよう、リハビリスタッフ内で情報共有しておくことが大切です。

逆に、この情報共有さえしておけば、お互い休みやすく、子育て中の方などはとても育てやすい環境となるでしょう。

私が勤めていたデイケアでも、リハビリメニューをあらかじめ紙面に作成し、誰でも実施できる状況にしていました。

そのため、子どもの発熱時に急遽休まなければならない状況でも、申し送りなしでフォローしてもらえうことができ、とても休みやすかったです。

一人行動が多い訪問看護ステーションや訪問リハビリテーションは、気楽さと緊張がある

訪問看護ステーション、訪問リハビリステーション
  • 自宅でのリハビリであるため、実践できることが多く、動作方法などが習得しやすい
  • 環境調整もしやすく、家族への介助方法なども伝えやすい
  • 介護保険と医療保険の両分野で介入する
  • 1人でリスク管理や緊急時の対応をする必要がある
  • 体温調整やセッティングなども行う場合も多い
  • 老々介護となっている家も多く、利用者の家族の体調を気にかける必要がある
  • とんでもない場所の家も訪問しなければならない場合もある
  • 訪問看護ステーションと訪問リハビリテーションの仕事の内容としては、そんなに大差ない

訪問看護ステーションや訪問リハビリステーションでは、自宅でのリハビリが主となるので、リハビリの動作練習や福祉用具、自助具などの選定や練習がしやすく、利用者の生活改善に直結しやすいです。

また、環境調整もしやすく、家族へ介助方法の指導などもすぐに伝えられます。

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その分、家族とのコミュニケーションが重要となってきます。

近年では、老々介護の家庭も多く、利用者のみではなく、家族の体調なども気にかける必要が出てきています。

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そのため、夫婦で利用するというケースも増えてきています。

訪問では、介護と医療の両分野で訪問します。

いずれも40分〜1時間の訪問が多いです。

1人での訪問となるため、バイタルチェックから全身状況の把握、リスク管理、緊急時の対応まで行う必要があります。

また、1人で運転していくことが多いため、移動時間や交通情報なども把握する必要があります。

家によっては、急な坂道や山の奥深くの家、階段を何十段も上がった先の家など、とんでもない場所に建てられた家に訪問することもあります。

訪問看護ステーションと訪問リハビリテーションのリハビリ内容は特に大差なく、

  • 介護保険ではケアマネジャーが立てたプランに沿って、医師の指示のもとに
  • 医療保険では医師の指示のもとに

リハビリを提供します。

まとめ

施設や在宅サービスは、入所者や利用者との距離が近く、性格や生活歴、自宅や家族のことなども含めて、リハビリを提供することができます

また、実際の困りごとに対してリハビリをアプローチすることができ、作業療法士としてとても働きがいがある職場だと思います。

まだ未経験の方も、実はとても合っている仕事もあるかもしれませんよ!

ぜひ、検討してみてくださいね。

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